(このブログは、中学受験において「塾なしで最難関校を目指す」ことができるように、理科の学習内容を網羅的に学べる記事を書いています。)
さて、今回は物質同士の反応のうち、「中和反応」について網羅的に学んでいきましょう。
前提知識として、物質の性質のうち「液性」の理解が必要なので、まだの方はこちらの記事↓を確認してから読んでみてください!
というわけで、いってみよう!
中和反応とは?
中和反応の意味
まずは中和反応がどういう反応なのかを見ていきましょう。
中和反応というのは、酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液を混ぜた時に起こる反応です。その際、どんな変化が起こるのかというと、お互いの性質を打ち消し合うような変化が起こります。
たとえば、酸性の塩酸とアルカリ性の水酸化ナトリウムを混ぜると、塩酸の性質と水酸化ナトリウムの性質がどちらもなくなるように変化します。
・中和反応…酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液を混ぜた時に起こる、お互いの性質を打ち消し合うように変化する反応のこと。
また、この中和反応のうち、混ぜた溶液がちょうど中性を示す場合を完全中和といいます。
中和反応の反応式
この中和反応を式にすると、以下のようになります。
酸性 + アルカリ性 → 水 + 塩
注意点としては、「塩」は「しお」ではなく「えん」と読みます。
主な中和反応
押さえておくべき中和反応は、以下のものです。
塩酸 + 水酸化ナトリウム水溶液 → 水 + 塩化ナトリウム
塩酸 + アンモニア水 → 水 + 塩化アンモニウム
塩酸 + 水酸化カルシウム水溶液 → 水 + 塩化カルシウム
炭酸水 + 水酸化カルシウム水溶液 → 水 + 炭酸カルシウム↓
うすい硫酸 + 水酸化ナトリウム水溶液 → 水 + 硫酸ナトリウム
うすい硫酸 + 水酸化バリウム水溶液 → 水 + 硫酸バリウム↓
上記の中和反応でできた塩のうち、炭酸カルシウムと硫酸バリウムは水に溶けにくいため沈殿します。
また、上記の中和反応式の中で、塩化ナトリウムのことを「食塩」と、水酸化カルシウムのことを「石灰水」という場合もあります。
「中和反応」に関する中学受験の出題例
少しずつ更新していくので、少々お待ちくださいませ。
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