(このブログは、中学受験において「塾なしで最難関校を目指す」ことができるように、理科の学習内容を網羅的に学べる記事を書いています。)
さて、これから理科の学習内容を網羅的に学んでいきますが、その前に押さえておきたいことがあります。
それは、「そもそも『理科』とは何なのか?」ということです。
何事も、そもそもの定義を押さえておくことがこれから学んでいくことの指針となるため、今後の学習のためにしっかりと読んでくださいね。
そもそも「理科」って何?
そもそもの定義を知りたいときは辞書を使うのがいいですが、「理科」に関しては日本の国語辞典だと少し的を射ていないので、今回は英英辞典で”science”という言葉について調べてみます。
【ロングマン英英辞典】
Science is knowledge about the world, especially based on examining, testing, and proving facts.
(科学というのは、この世界についての知識・知見のことで、特に事実の実験・分析・証明に基いています。)
かいつまんでいえば、
- ぼくらの生きているこの世界に関する知識・知見のことが「科学」、
- そしてその「科学」について学ぶのが「理科」という教科です。
つまり、自分たちの生きているこの世界のことを学ぼう!というのが、これから始める「理科」なわけです。
そしてもうひとつ重要なのが、「事実の実験・分析・証明に基いて」という部分です。理科は知識科目だからただ単に暗記すればいいと思っている人もいますが、それでは表面的に理解にとどまります。
- どんな実験・分析・証明を行い
- そしてその結果をもとにどんなふうに考えて「知識・知見」を導いたのか
というプロセスが、理科を学ぶ上で非常に重要で、すなわち、「実験」と「思考力」が求められる科目なわけです。この視点をしっかりと持って、これから理科に取り組んでいきましょう。
「理科」の分類
さて、先述の通り、「理科」とは僕らの生きているこの世界に関する知識・知見(=科学)を学ぶことだと書きましたが、学ぶ対象が「僕らの生きているこの世界」というと範囲がかなり広く、何から学んでいいのか少しわかりにくいですよね。
というわけで、「理科」を4つの単元に分けて学んでいきます。その4つの単元と、その大まかな説明は以下の通りです。
- 生物…「生きているもの」について学ぶ。
- 地学…「生きていないもの」について学ぶ。
- 化学…この世界が「何でできているか」について学ぶ。
- 物理…この世界が「どんな動きをするのか」について学ぶ。
(より深い説明については、各単元ごとのカテゴリー↓で書いていきます。)
「理科」をどう学べばよいか?
では、この4単元に分類される「理科」を、どう学んでいけばよいのでしょうか?
よくある誤解としては、「暗記科目だからまずは問題集を1冊完成させる」というスタンスです。この「暗記科目」という意識では、上述の「実験」と「思考力」を軽視することになるため、ある一定のレベル以上には到達できず、最終的に「うちの子は計算問題が苦手なんですよね」という状況に陥ります。
よって、まずは「暗記科目」という意識を捨てたうえで、いかに本質的に学ぶかという視点が必要になります。
そのためには、「理科」という科目が僕らの生きているこの世界を対象にしている以上、自分の身の回りの世界から学ぶ・吸収するというスタンスが必要不可欠で、優先順位をつけるなら、以下のようになります。
- 自分の目で見て学ぶ
- 自分の目で見たことで抱いた「疑問」を調べる
- 新聞やニュースから学ぶ
- 本から学ぶ
- テキスト・参考書から学ぶ
多くの受験生は、この優先度が真逆になっているため、⑤に終始して受験へと突入する子が大半です。しかし中学校側が求めているものは、上述の優先度通りの学習スタンスです。
①と②を繰り返すことで、「知的好奇心」を養い、その結果として「知性」が身に付けた子に来てほしい。
③で「最新の科学」を学ぶ、④で「深い科学」学んでほしい。
でもその4つを軽視して、⑤に終始して受験に挑むから、学校側が求める学力には到達しきれず、合格最低点近辺での戦いになる。
そして合格最低点付近での戦いになるだけでなく、本質的な学びに到達できないままの「暗記的な受験勉強」に終始してしまい、中・高の段階でいきづまります。
というわけで、このブログでは、その本質的な学びにもアプローチできるように理科の学習内容について網羅的に書いていければと思っています。よかったら今後も読んでみてくださいね。
ひとまず今回はこのあたりで。また次回、お会いいたしましょう。